B型肝炎になる原因は、B型肝炎ウイルスに感染することです。
B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液が体内に入ることで感染します。
感染経路としてポピュラーなものとしては、母子感染や家庭内感染、性行為などが挙げられます。
この記事では、日常生活でよくあるシーンごとに感染の可能性があるかどうかを解説していきます。
B型肝炎ウイルスに感染したかも?とご不安な方は、ぜひこの記事を活用して、最近の行動を振り返ってみてください。
B型肝炎になる原因とは?
B型肝炎になる原因は、B型肝炎ウイルスに感染することです。
B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液(唾液、月経血、膣分泌液、精液など)が体内に入ることで感染します。
B型肝炎ウイルスの主な感染経路としては、以下のものが挙げられます。
- 母子感染
- 性行為による感染
- キャリアの家族からの家庭内感染
- 注射器の連続使用による集団感染
- 患者の血液から医療従事者が感染
もちろんこれらの感染経路以外から、B型肝炎ウイルスに感染するケースもあります。
日常生活でよくあるシチュエーションごとに感染リスクについて説明していきます。
B型肝炎はお風呂が原因で感染する?
B型肝炎ウイルスは、お風呂が原因で感染することはほとんどありません。
B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液が体内に入ることで感染します。
確かに、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液がお風呂の水に混入することは十分ありえます。
しかし、この場合であっても、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液は水で大幅に薄められますので、感染力がほとんどなくなります。
したがって、B型肝炎キャリアの方でも、お風呂の順番を制限したり、別の浴槽を使う必要はありません。
家族が介護で入浴を介助した場合でも、感染リスクは極めて低いと考えられます。
ただし、風呂場で大量の出血があった等の場合には、一時的に感染リスクが高まる可能性があるので、その際は十分に注意が必要です。
B型肝炎は食べ物が原因で感染する?
B型肝炎ウイルスは、食べ物が原因で感染することはありません。
B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液が体内に入ることで感染します。
つまり、B型肝炎ウイルスは血液や体液中に存在するため、食べ物を通して感染することはありません。
基本的には、食器を共有したり、同じ鍋を食べても問題ありません。
ただし、乳幼児に口移しで食べ物を与えた場合は、唾液を介して感染する可能性があるので、注意が必要です。
キスはB型肝炎の感染経路となる?
キスはB型肝炎ウイルスの感染経路となる可能性があります。
B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液が体内に入ることで感染します。
通常の軽いキスでは感染のリスクは極めて低いでしょう。
しかし、唾液の交換が起こるディープキスでは、キス相手がB型肝炎ウイルスのキャリアで口内出血がある場合、B型肝炎ウイルスに感染する可能性が高まります。
B型肝炎ウイルスは主に血液を介して感染しますが、体液を介した感染リスクも無視できません。
キスの種類によっては感染の可能性が高くなるため、注意が必要です。
B型肝炎は性行為が原因で感染する?
B型肝炎ウイルスは、性行為が主な感染経路の1つです。
B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液が体内に入ることで感染します。
膣性交、口腔性交、肛門性交のいずれの性行為でも、血液や体液が体内に入る可能性が高いため、感染リスクも非常に高いと言わざるを得ません。
中でも、肛門性交は、肛門の径が狭く、男性器の挿入により肛門粘膜に裂け目ができやすいこと等から感染リスクが高いので、注意が必要です。
B型肝炎は歯ブラシが原因で感染する?
B型肝炎ウイルスは、歯ブラシの共有で感染する可能性があります。
B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルスを含む血液や体液が体内に入ることで感染します。
B型肝炎ウイルスのキャリアの方の歯ブラシに血液が付着していた場合、その歯ブラシを使用すると口腔内の傷口から感染する可能性があります。
また、歯ブラシには当然唾液が付着します。
唾液中にもB型肝炎ウイルスは含まれていますので、血液が付着していなかったとしても、感染のリスクがあります。
そのため、B型肝炎ウイルスキャリアの方とは、歯ブラシを共有しないようにしましょう。
家族内での歯ブラシの使い回しは避ける必要があります。
B型肝炎ウイルスは輸血が原因で感染する?
かつては、輸血はB型肝炎ウイルスの感染経路の1つでしたが、現在では輸血による感染はほとんどありません。
確かに、過去には、B型肝炎ウイルス感染者の血液が混入した輸血用血液が原因で、輸血後にB型肝炎を発症するケースがありました。
しかし、現在は、輸血用血液のB型肝炎ウイルス検査が非常に厳格に行われているため、輸血を原因とするB型肝炎感染のリスクは極めて低くなっています。
ただし、厳格な検査がされている現状でも、ごくまれ(年間10例未満)に輸血が原因でB型肝炎ウイルスを発症するケースがあります。
B型肝炎ウイルスに感染しているかも?と思っている方は、献血に行く前に保健所等でB型肝炎ウイルスの検査を受けることが大切です。
検査目的での献血は絶対にしないようにしましょう。
B型肝炎は原因が不明なことも
B型肝炎に知らない間に感染している場合もあります。
感染源を特定できない主な例としては、以下のようなものが考えられます。
- 母子感染以外の経路で乳児期に感染した場合
- 微量の血液や体液による感染
- 不顕性感染(感染しているが症状が出ない状態)
B型肝炎ウイルスは、微量の血液や体液でも感染します。
そのため、自分でも気づかないうちに感染者の微量な血液・体液が体内に入ってしまい、感染してしまうことがあります。
また、B型肝炎は症状が出るまでに時間がかかることが多く、感染時期や経路を特定しにくいという特徴があります。
これらの理由から、B型肝炎ウイルスに感染した原因がわからない場合があります。
B型肝炎が疑われる場合
B型肝炎が疑われる場合には、まず医療機関を受診することが大切です。
そして、医療機関でB型肝炎であると診断されてしまったら、B型肝炎給付金の申請を検討してみましょう。
ただし、B型肝炎給付金を受け取るためには、国に対して裁判を提起する必要があります。
B型肝炎訴訟に強くて信頼できる弁護士に依頼することが、B型肝炎給付金をスムーズに受け取るためのポイントです。
速やかに医療機関を受診する
B型肝炎かもしれないと思ったら、まずは医療機関を受診しましょう。
B型肝炎かどうかは、医療機関で血液検査をすることで簡単に確認することができます。
B型肝炎の場合、以下のような症状が出ることがあります。
- 全身がだるい(倦怠感)
- 食欲がない
- 吐き気がする(悪心)
- 吐く(嘔吐)
- 皮膚や白目等が黄色くなる(黄疸)
しかし、B型肝炎を発症していたとしても、これらの症状が出ない方もいます。
他人の血液・体液に接触する機会があり、B型肝炎ウイルスに感染していないかが心配という方は、症状が出ていなくても医療機関を受診してみてください。
B型肝炎の給付金を申請する
B型肝炎であると診断された場合は、B型肝炎の給付金を申請することも検討してみましょう。
B型肝炎給付金とは、注射器の使いまわしという不適切な集団予防接種を国が行ったことで、B型肝炎ウイルスに感染し、健康被害を受けた人に対して、国から支給されるお金のことです。
B型肝炎給付金を受け取るためには、2027年3月31日までに国に対して裁判を提起する必要があります。
また、慢性肝炎・肝硬変・肝がんといった病気の発症から20年を経過しているかどうかで給付金の額が大きく異なります。
B型肝炎給付金を受け取りたいという方は、なるべく早く裁判の準備をすることをおすすめします。
給付金をいくらもらえる?無料で診断!
当事務所では、ご自身がB型肝炎給付金の給付対象となるのか、給付対象となる場合にいくら受け取ることができるのかを簡単に診断できるサービスをご提供しています。
B型肝炎給付金は、最大で3600万円を受け取ることができる可能性があります。
個人情報の入力も一切不要ですので、気になるという方は、早速診断してみてください。
B型肝炎に詳しい弁護士へ相談
B型肝炎給付金を受け取るために裁判をしたいという方は、ぜひB型肝炎に詳しい弁護士へ相談することを検討されてください。
B型肝炎給付金を受け取るための裁判は、ご自分で行うこともできます。
しかし、自分がB型肝炎給付金の対象者であると国に認めてもらうためには、多数の書類を証拠として裁判所に提出しなければなりません。
証拠書類にはカルテや医師の意見書などの専門的な書類も含まれていますから、どの書類を裁判所に提出したらいいのかわからないというご相談を受けることもあります。
確かに、厚生労働省のホームページでは、B型肝炎訴訟で提出すべき書類の一覧が公開されています。
しかし、これらの書類が全てキレイに揃っている方ばかりではなく、他の書類を代わりに提出しなければならないケースも多々あります。
このような場合に、どういった書類が代わりになるのか?を判断することは、B型肝炎訴訟の経験がない方には非常に困難です。
B型肝炎訴訟に慣れている弁護士であれば、多様な経験から、訴訟に必要な書類を判断し、迅速に提出することが可能です。
そのため、B型肝炎訴訟を提起したいという方には、B型肝炎訴訟に強い弁護士に依頼することをおすすめします。
B型肝炎と原因についてのQ&A
B型肝炎とその原因についてのご質問にお答えします。
B型肝炎の抗体がつかない原因とは?
そもそも、B型肝炎ウイルスのワクチンは、接種した方の約90%が抗体を獲得できるものです。
すなわち、約10%の方は、ワクチンを接種したとしても、なんらかの原因で抗体が獲得できないということになります。
B型肝炎が再活性化する原因とは?
以下のような原因で免疫機能が低下した場合、免疫機能によって抑えられていたB型肝炎ウイルスの活動が活発化する場合があります。
【 免疫機能が低下する原因 】
- 高齢化
- 栄養状態の悪化
- エイズウイルス等の免疫機能に影響を及ぼす病気への感染
- 免疫抑制剤の使用
B型肝炎が再活性化した場合、死亡率の非常に高い劇症肝炎を発症する可能性があるため、B型肝炎の既往歴がある方は注意が必要です。
B型肝炎が陽性となる原因とは?
B型肝炎ウイルスは、感染者の血液等が体内に入ることで感染します。
感染原因の主なものとしては、「母子感染」「性行為」「使用済みの注射器が誤って刺さる」等が挙げられます。
いずれにせよ、他人の血液等にむやみに接触する機会を減らすことが大切です。
まとめ
B型肝炎ウイルスの感染経路には様々なものがありますが、どの経路にしても「感染者の血液や体液が体内に入ること」が感染の原因です。
B型肝炎ウイルスに感染したかもしれないと考えている方は、他人の血液や体液が自分の体内に入るような行動をしたか?という観点から、最近の行動を振り返ってみましょう。
感染リスクのある行動をしてしまい不安だという方は、血液検査で簡単に感染の有無を確認することができますので、医療機関を受診されてください。
B型肝炎ウイルスに感染してしまっていたという方については、B型肝炎給付金の受け取りを1度検討してみることをおすすめします。
B型肝炎給付金は、最大で3600万円を受け取ることができる可能性があります。
弁護士法人デイライト法律事務所では、B型肝炎給付金に強い弁護士が多数在籍しています。
B型肝炎給付金に関するお問い合わせ・ご相談には相談料をいただいておりませんので、1人で悩む前にぜひ1度ご相談いただければと思います。