美人局とは?意味、手口や事件時の対応をわかりやすく

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士保有資格 / 弁護士・税理士・MBA
  

美人局(つつもたせ)とは、女性を利用して男性を誘い出し、金銭を脅し取ったりだまし取ったりする、恐喝や詐欺行為の一種です。

近年では、マッチングアプリなどを利用した手口が増加しており、その手口も巧妙化しています。

被害者となった場合の深刻な影響を考えると、美人局についての正しい知識を持つことは大変重要です。

この記事では、美人局について、その意味や特徴、手口、対処法などを弁護士が解説します。

美人局の特徴やよくある手口を知っておくことは被害を防ぐためにも有効ですので、ぜひ最後までお読みください。

美人局とは?

美人局(つつもたせ)とは、女性を利用して男性を誘い出し、金銭を脅し取ったり騙し取ったりする、恐喝や詐欺行為の一種です。

美人局の手法には、さまざまなバリエーションがあります。

典型的な例としては、共謀した男女が、主に男性に対して性的な誘惑をしかけ、男性がこれに応じたところで詐欺や恐喝を働きかけるといったものになります。

具体的には、女性が男性に近づいて関係を持とうと誘い、男性が応じた段階で共犯者の男性が登場し、因縁をつけて金銭を要求するといった手法が代表的です。

簡単に言いますと、「グルになった男女による色仕掛け」といったイメージです。

理屈の上では、女性が美人局の被害者となることもあり得ないとまでは言えません。

しかし、性的な誘惑を入り口とするという犯行手法の特徴から、男性が被害者となるケースがほとんどと考えられます。

近年の傾向としては、出会い系サイトやマッチングアプリなどを利用した手口が増加している点が注目されます。

スマートフォンの普及により、SNSを通じた出会いが容易になったことで、美人局を仕掛けやすくなったといえます。

美人局では、被害者の多くが、恥ずかしさから被害を申告できず、泣き寝入りするケースも少なくありません。

特に、既婚者や社会的地位のある人が被害に遭った場合、周囲に知られることを恐れて警察への相談を躊躇してしまいます。

その結果として、多額の金銭を支払ってしまうことも珍しくありません。

また、一度支払いに応じてしまうと、さらなる要求を受けるケースや、取り返すのが困難なケースなども多く、被害が長期化・深刻化する傾向にあります。

このような犯罪から身を守るためには、その手口をよく理解し、不審な誘いには安易に応じないことが重要です。

特に、見知らぬ異性からの突然の誘いかけには十分な警戒が必要です。

また、たとえ被害に遭ってしまった場合でも、すぐに警察や法律の専門家に相談することが、被害の拡大を防ぐ最も効果的な対処方法となります。

 

美人局の意味

美人局は、単なる恐喝や詐欺ではなく、複数の加害者が計画的に実行する組織的・計画的な犯罪です。

一見すると単純な金銭詐取の手口に見えますが、実際には緻密な役割分担と入念な準備のもとで行われる、非常に悪質な犯罪行為といえます。

その基本的な手口は、まず女性が男性を誘い出し、その後に共犯者が現れて示談金等を要求するというものです。

共犯者は、女性の配偶者を装うほか、暴力団関係者や警察官、弁護士などを装ったりすることで、より強い心理的圧力をかけることもあります。

被害者の中には、その場の恐怖や不安、後ろめたさなどから、支払いの要求に応じてしまう人も少なくありません。

特に、社会的な立場がある人や家族がいる人などは、事件が表沙汰になることを恐れて、不当な要求であると知りながらも支払いに応じてしまうことがあります。

さらに、一度支払いに応じてしまうと、それが弱みとなって、さらなる要求を受けるケースもあり得ます。

 

美人局の語源

美人局の語源は諸説ありますが、「美人局」という犯罪自体は、古い中国の書物にも登場しています。

これに、詐欺やいんちきを意味する「筒持たせ」という言葉の読みをあてて、「美人局(つつもたせ)」という表現が成立したと言われています。

 

美人局の読み方

美人局は、「つつもたせ」と読みます。

字面からは「びじんきょく」と読みそうになりますが、これは誤りです。

この独特な読み方は、先に述べた歴史的経緯によるものです。

元々存在する言葉の音が別の言葉の読みとして当てられているため、文字からは読みが想像できない独特な表現として成立しています。

 

美人局とハニートラップの違い

美人局とハニートラップは、いずれも異性による誘惑を利用している点で類似しています。

しかし、その目的や手法には大きな違いがあります。

美人局は、主に金銭の獲得を目的としています。

これに対し、ハニートラップは情報の収集や要人の陥落などを目的とします。

ハニートラップは、政界や財界などの人物に対して異性として接触し、秘密を聞き出したり、スキャンダルによる失脚を企てたりといった行為をいいます。

ハニートラップは、美人局のように金銭を得ることを目的としていないため、基本的に詐欺や脅迫によって金銭を要求することはありません。

 

美人局とロマンス詐欺の違い

ロマンス詐欺は、恋愛感情を利用して行われる詐欺行為です。

ロマンス詐欺では、相手とやり取りを重ねて恋愛感情を抱かせてから、投資や事業資金などの名目で金銭をだまし取ります。

異性に対する詐欺行為という点では美人局と共通しています。

しかし、ロマンス詐欺の場合、美人局と異なり、異性に接触する役とだます役といった役割の分担がないことが多いです。

また、性的な誘惑ではなく恋愛感情を利用するため、女性が被害にあうケースも見られます。

 

 

美人局のよくある手口とは?

美人局は古くから存在する犯罪手法ですが、その手口は時代とともに大きく変化し、より巧妙化しています。

特に近年では、インターネットやスマートフォンの普及により、従来とは異なる新たな手口が次々と現れています。

美人局の被害を未然に防ぐためには、どのような手口があるのかをあらかじめ知っておくことが重要です。

犯行のありがちな手口を知っておくことで、「これは美人局かもしれない」と不審な状況に気付きやすくなり、早めの回避行動をとることができます。

以下では、美人局の代表的な手口について解説します。

美人局のよくある手口とは?

居酒屋などでの声かけによる美人局

美人局では、繁華街の居酒屋やバーなどで、見知らぬ女性から声をかけられるケースが存在します。

たとえば、女性は一人で飲んでいるように見せかけ、それとなく声を掛けるなどして会話を始め、その後、別の店に誘われたり、ホテルに誘導されたりといった流れが考えられます。

この手口では、詐欺や恐喝のような典型的なやり口のほか、店側と通じている女性がぼったくりバーに誘導するといった手法がとられることもあります。

 

マッサージやエステ店などでの美人局

美人局は、マッサージやエステ店などを舞台に行われることもあります。

これらの店で行われる美人局は、利用客として店を訪れた男性が、女性従業員に対して性的な行為をしようとしたところで、男性従業員が現れて「ここはそのような店ではない」といって金銭を要求するものです。

このような手法では、被害男性の側に、店の利用規約に違反して性的な行為をしようとしたという引け目があることから、金銭の支払いに応じてしまうケースが見られます。

 

マッチングアプリを使った美人局

マッチングアプリを利用した美人局は、近年特に増えつつある手口の一つです。

マッチングアプリ上でメッセージのやり取りを重ねた後、実際に会う約束を取り付け、その後の流れは、一般的な美人局と同様になります。

マッチングアプリを利用した美人局においては、犯行の仕組み自体は古くからある手法と異なりません。

ただし、マッチングアプリはそもそも異性と出会うことを目的としているため、食事などに誘い出すことに何の不自然もないという点に特徴があります。

また、マッチングアプリの多くは、出会う対象となる異性をアプリ上で検索できる機能を備えており、多くのターゲットへ簡単にアプローチできるという点も特徴的です。

このように、マッチングアプリによる美人局は、従来の手法と比較して特殊な手口というわけではありませんが、犯行のしやすさという点で近年多発しているタイプの犯行となっています。

異性との出会いのために利用するというマッチングアプリの特性上、会おうと持ちかけられただけで美人局を疑うことはできないかもしれません。

しかし、マッチングアプリを利用する際は、そのような可能性もあることを頭の片隅に置いておくだけでも、被害を食い止めることにつながると期待できます。

 

SNSを利用した美人局

近年の美人局の被害では、マッチングアプリのほか、SNSを通じた美人局も増加傾向にあります。

SNSを利用した手法では、ターゲットのアカウントにメッセージを送信するなどして実際の出会いへと誘導しますが、その後の流れは、やはり古くからの美人局と大きく異なりません。

SNSは、マッチングアプリほど厳しい本人確認が求められないものも多く、比較的簡単にアカウントが作れてしまう点に特徴があります。

SNSは、必ずしも異性との出会いに特化したツールではありませんが、他人の画像を流用するなどして女性を装うことも可能です。

そうなると、誘い出す役の女性を用意する必要すらなくなり、犯行はますます簡単になります。

このように、マッチングアプリやSNSを利用した現代型の美人局は、古くからある典型的な美人局と本質的なやり口は変わりませんが、犯行が容易になり被害が発生しやすくなっている点に特徴があります。

このようなサービスを利用して異性と出会うことには、美人局のリスクも潜んでいることをしっかり認識しておくことが重要です。

 

 

美人局の特徴とは?

美人局にはさまざまな手口がありますが、その中にもいくつかの共通した特徴があります。

これらの特徴を事前に知っておくことで、予期せぬ被害を未然に防ぐための防御策を講じることが可能になります。

以下では、美人局がもつ主な特徴について解説していきます。

美人局の特徴とは?

 

複数犯で行われる

美人局における大きな特徴の一つは、少なくとも二人以上の人間が関与して犯行が行われるということです。

たとえば、男性被害者を誘惑する役割の女性と、その後に登場して被害者を脅す役割を担う男性の2人組みで犯行に及ぶのがひとつの例です。

一方で被害者側は、これから異性と面会するわけですので、普通は1人です。

デートという性質上、友人や知人を同伴することは考えにくく、ほとんどの場合、被害者は単独で行動することになります。

つまり、美人局の被害者は数の上で不利になり、要求に飲まれやすい状況に置かれやすいということです。

複数の加害者に取り囲まれることで、被害者は心理的な圧迫を受け、冷静な判断が困難になってしまいます。

さらに、物理的な力関係でも不利な立場に置かれることから、不当な要求であると認識していても拒否できないケースが多く見られます。

役割分担に基づいて実行されるという美人局の特性上、複数犯によって行われるのが、美人局のひとつの特徴といえます。

 

被害者側に引け目がある

さらに特徴的なのは、被害者側に、後ろめたさや引け目を感じさせるような状況が含まれているケースが少なくないことです。

たとえば、その女性との関係が不倫であるとか、あるいは未成年者との関係であるなど、法律的に問題視されるケースの場合、被害者側にも落ち度があると考えられる場合があります。

また、そうした問題がない場合であっても、美人局の被害者になってしまうこと自体が社会的に恥ずかしいと感じられ、そのせいで被害を公にしづらくなるケースがあります。

このような理由で、被害に遭ってもなかなか声を上げづらく、泣き寝入りするケースが多く見受けられます。

 

特定の店やホテルに移動しようとする

美人局では、犯行を行うため、特定の店やホテルに移動しようとすることがあります。

店と通じているぼったくりタイプの美人局では、「行ってみたい店がある」などといって、特定の店に誘導します。

このような場合、店舗スタッフも共犯者として加担していることが多く、法外な料金を請求されたり、支払いを強要されたりするケースが見られます。

女性が初対面の相手とホテルに行きたがるということ自体一般的とはいえず、美人局に特徴的な行為として疑うべきでしょう。

相手の女性が積極的にホテルへの移動を提案してきた場合は、美人局の可能性を強く疑う必要があります。

 

 

美人局は犯罪!?

美人局は、女性を使って男性を誘い出し、その後になんらかの方法で金銭を支払わせる行為を指します。

このような行為は、被害者から金銭を脅し取ったりだまし取ったりするものであり、れっきとした犯罪行為に該当します。

では、美人局を行った場合、具体的にどのような罪に問われることになるのでしょうか。

美人局がどのような罪に該当するかは、犯行の具体的な手口によって異なってきますが、多くのケースでは、主に恐喝罪または詐欺罪のいずれかが成立することが考えられます。

以下では、それぞれの罪について詳しく見ていきましょう。

 

恐喝罪

美人局において成立する可能性が高いと考えられる罪のひとつが、恐喝罪です。(刑法249条)。

参考:刑法|電子政府の総合窓口

恐喝は、相手に暴行や脅迫を加えることによって金銭などを脅し取る行を指します。

美人局の典型的なケースでは、被害男性に金銭を支払わせるために暴行を加えたり、「警察に通報する」「会社や家族にバラす」などの脅迫を加えたりすることが多く見られます。

このような行為は、まさに暴行や脅迫そのものであり、恐喝罪に該当する典型例といえるでしょう。

恐喝罪が成立すると、「10年以下の懲役」という罰則が科せられます。

ただし、被害者が抵抗できないほど強度の暴行を加えた場合は、より重い「強盗罪」となることがあります(刑法236条)。

参考:刑法|電子政府の総合窓口

 

詐欺罪

美人局の事案では、上記の恐喝罪が成立するケースが多く見られますが、状況によっては詐欺罪が成立することもあります(刑法246条)。

参考:刑法|電子政府の総合窓口

恐喝罪と詐欺罪の大きな違いは、被害者から金銭等を払わせるための手段にあります。

恐喝罪は暴行や脅迫によって相手を脅して金銭を支払わせる犯罪であるのに対して、詐欺罪は、嘘をついて相手を「だます」ことによって成立する犯罪です。

美人局では、女性が「妊娠してしまった」とか、「実は私は既婚者で、夫に知られてしまった」といった風に、事実とは異なる話を持ち出して金銭を払わせようとするケースがよく見られます。

これは、存在しない事実を相手に信じ込ませることで金銭を支払わせるものであり、暴行や脅迫といった物理的・精神的な圧迫行為は一切行われていません。

このような手口は、あくまでも虚偽の事実を信じ込ませることで相手をだます行為であるため、恐喝罪ではなく詐欺罪が成立することになるのです。

詐欺罪が成立した場合も、「10年以下の懲役」に処せられます。

 

 

美人局の事件

美人局に関する事件は、近年も後を絶ちません。

以下では、比較的最近発生した美人局のうち、実際に犯行が報道された事例を紹介します。

いずれの事件についても、SNSやマッチングアプリ等によって被害者を呼び出している点で、現代的な美人局といえます。

また、特に1つめの事案では被害者の死亡という重大な結果が生じている点も注目されます。

 

大学生が転落死した事件

「金とるつもりだった」中学生男女を逮捕 逃げた大学生が転落死

大阪市中央区のビルで、男子大学生を脅迫して金を奪おうとして、逃げた大学生をビル屋上から転落死させたとして、大阪府警は7日、強盗致死容疑で、大阪府内に住む女子中学生(14)と男子中学生(15)を逮捕したと発表した。

刑事責任が問われない「触法少年」にあたる当時13歳だった男子中学生(14)についても児童相談所に通告した。

府警によると、死亡したのは滋賀県草津市笠山の大学生、Aさん(22)。

女子中学生は太田さんと2月に交流サイト(SNS)で知り合ったといい、調べに「少年と協力して金をとるつもりだった」と話したという。

逮捕容疑は共謀し、2月12日午後、大阪市中央区のビルにAさんを誘い、金を奪おうと脅迫。

その場から逃げたAさんをビル屋上から転落死させたとしている。

引用:2024年3月7日 産経新聞

 

不倫の慰謝料名目で金銭を脅し取った事件

いわゆる「美人局(つつもたせ)」の手口で、自宅で妻と性的な行為をした男性から現金9万円を脅し取った疑いで、夫婦が逮捕された。

恐喝の疑いで逮捕されたのは大阪府高槻市に住む30歳の会社員の男と、24歳の妻だ。

2人は7月、「不倫の慰謝料」名目で、40代の男性から現金9万円を脅し取った疑いが持たれている。

捜査関係者によると、高槻市の自宅で妻が40代の男性と性的な行為をしている最中に、男が部屋に入り、「不倫やぞ、どうやってけじめつけるんだ、慰謝料の相場知ってるか?」などと男性を脅した。

その後、男性は近くのコンビニエンスストアに連れていかれ、慰謝料として現金9万円を支払ったということだ。

妻と男性はマッチングアプリで知り合い、「既婚者であるが、夫の夜勤が多くて1人で寂しいから、家に来てほしい」と男性を自宅に誘い出していた。

警察は逮捕された2人の認否を明らかにしていない。

警察には同様の被害相談が他にも複数寄せられていて、2人がいわゆる「美人局」の手口で犯行を繰り返していたとみて捜査している。

引用:2024年8月8日 FNNプライムオンライン

 

 

美人局に狙われやすい人の傾向

美人局は、他人を脅したりだましたりすることで金銭を奪う犯罪行為ですが、この被害に遭ってしまう危険性が高い人には、いくつかの共通する傾向や特徴があります。

これらの特性を知っておくことで、自分自身がまさに狙われやすい立場に置かれていないかを確認し、事前に警戒することが可能になります。

そこで、特に美人局の標的にされやすい人の特徴について詳しく解説していきます。

 

経済的に余裕がある人

まず、経済的に余裕がある人物は美人局のターゲットにされやすい傾向があります。

美人局は被害者からお金を巻き上げることを目的としているため、支払い能力のない人に仕掛けても意味がありません。

このため、しっかりとした支払い能力を持つ人が標的にされることが多いのです。

 

社会的地位を持つ人

次に、社会的地位を持つ人も美人局に狙われがちな特徴のひとつです。

社会的に高い地位にある人は、事件やトラブルが公になり、世間の評判に悪影響を与えることを避けようとするため、示談金や口止め料の支払いに応じやすいと考えられるためです。

 

インターネットを活発に利用する人

さらに、インターネットやSNSを活発に利用する人もまた、美人局の標的にされやすい人たちです。

特に、マッチングアプリやSNSを利用していると、そこから相手のプロフィールを知ることができたり、容易に相手と接触できたりするため、美人局の標的とされやすくなっています。

これらのことから、一定の収入や社会的地位があり、マッチングアプリやSNSなどを積極的に活用している男性が、美人局の被害に遭いやすいタイプと考えられます。

 

 

美人局にあった場合の対応

美人局の被害に遭遇した場合、パニックに陥らず冷静な対応を取ることが何より重要です。

ただし、美人局の手口は様々であり、その場の状況や被害の程度によって、とるべき適切な対応は大きく異なってきます。

被害を最小限に抑え、また自身の安全を確保するためにも、状況に応じた適切な対応を知っておく必要があります。

以下では、美人局の具体的な状況に応じた対応方法について、詳しく解説していきます。

美人局にあった場合の対応

 

その場での対応方法

その場で示談金を要求された場合、冷静さを保ち、相手の要求にすぐに応じないことが重要です。

美人局では、突然のことに動揺してしまい、相手に言われるがままに金銭を支払ってしまうことが非常に多くなっています。

そこで、「考える時間が必要」「弁護士に相談したい」などと告げ、その場での判断を避けることがポイントとなります。

また、可能であれば場の会話を録音したり、周囲の状況を映像で記録したりするなど、美人局の証拠を確保することも効果的です。

ただし、相手が攻撃的な態度をとったり、暴力行為に及んだりする場合には、身の安全を最優先に考え、直ちにその場所から安全な場所へ退避することを考えましょう。

 

警察へ相談する

美人局の被害に遭った場合、警察への相談も有効な対応方法の一つです。

美人局は、恐喝罪や詐欺罪に該当する可能性の高い犯罪行為です。

特に、暴力や脅迫が伴うような危険な状況の場合は、躊躇せずに警察に通報することを強くお勧めします。

早い段階で警察に通報することで、犯人の逮捕や今後の被害の拡大を防ぐことにもつながりますし、すでに金銭を支払っている場合でも被害を回復できる可能性が高まります。

 

示談金を支払ってしまった後の対応

既に示談金を支払ってしまった場合でも、諦める必要はありません。

美人局で詐欺や脅迫によって支払った金銭は、本来支払う義務のないものであり、法的には返還を請求することができます。

加害者の状況も関係してくるため、事案によっては全額の取り戻しが難しいこともありますが、弁護士などの専門家に相談し被害の回復を目指していきましょう。

 

弁護士に相談する

美人局の被害に遭った場合、弁護士に相談することをお勧めします。

刑事事件における弁護士は、容疑者の刑事弁護をするだけでなく、被害者の権利を守るための活動もしています。

加害者の弁護経験が豊富であるからこそ、被害者がどのような立場におかれているかも十分理解しており、その心情に寄り添った対応が可能となります。

美人局の被害にあった場合、被害の回復を目指すためにも、ぜひ弁護士への相談をご検討ください。

 

 

美人局についてのQ&A

美人局行為とは何ですか?

美人局行為とは、女性を利用して男性を誘い出し、示談金等の名目で金銭を脅し取ったりだまし取ったりする行為です。

具体的には、被害男性が女性と関係を持った後、共犯者が現れて示談金を要求するというのが典型的な手口です。

このような行為は、恐喝罪や詐欺罪などの犯罪に該当する犯罪行為です。

 

美人局は、なぜつつもたせと読むのですか?

美人局が「つつもたせ」と読まれる理由は、その歴史的背景に由来します。

もともと、サイコロ賭博に用いる「筒」に細工をしてイカサマする行為を「筒持たせ」と呼んでおり、これが転じて、女性が誘惑する詐欺行為を「つつもたせ」と呼ぶようになったという説があります。

 

示談金を支払えば問題は解決しますか?

談金を支払っても、問題が解決するとは限りません。

むしろ、一度支払いに応じることで、さらなる要求が繰り返されることがあります。

示談金の支払いは問題の根本的な解決にはならず、むしろ事態を悪化させる可能性があるため、応じるべきではありません。

 

Qの内容美人局の相手が未成年の場合、こちらが罪に問われることはありませんか?

美人局の相手が未成年の場合、こちらが罪に問われることはありませんか?

実際に未成年の相手と性的な行為に及んでいた場合、児童売春や淫行条例違反となることがあります。

このような犯罪は、未成年と性的な行為をすることそれ自体によって成立するものです。

たとえ美人局の一環であっても、実際に性的な行為をしていれば、これらの法律に抵触することには変わりはないため、犯罪となる可能性があります。

 

 

まとめ

この記事では、美人局について、その意味や特徴、手口、対処法などを解説しました。
記事の要点は、次のとおりです。

  • 美人局は、女性を利用して男性から金銭を脅し取ったりだまし取ったりする行為である。
  • 美人局は、マッチングアプリやSNSを利用した新たな手口が増加している。
  • 美人局は、恐喝罪や詐欺罪に該当する可能性が高い犯罪行為である。
  • 美人局の被害を防止するためには、典型的な手口を理解し、不審な誘いには応じないことが重要である。
  • 美人局の被害に遭った場合は、警察や弁護士への相談が有効な対応策となる。

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