オリンポス債権回収は、他の会社(銀行、カード会社など)から依頼を受けて、借金などの債務の取り立てを行っている債務取立の専門会社です。
基本的に、支払がスムーズになされずに支払期限が過ぎてしまった(つまり、延滞してしまった)債務の取り立てが、オリンポス債権回収に依頼されます。
そのため、オリンポス債権回収があった場合には、何らかの債務について支払期限が過ぎてしまっている可能性が高いです。
もっとも、オリンポス債権回収を名乗るなりすましによる架空請求、という可能性もゼロではありませんので、まずはオリンポス債権回収から伝えられた内容を冷静に確認するようにしましょう。
オリンポス債権回収からの連絡を無視し続けると、法的な手続き(訴訟や、給料・財産の差し押さえなど)をとられてしまう恐れがあります。
このページでは、オリンポス債権回収から文書が届いたり、電話がかかってきた場合などに、どういったことに気を付ければ良いか、どのように対応すればよいのか、説明していきます。
目次
オリンポス債権回収とは?
そもそも、オリンポス債権回収はどんな会社なのでしょうか。
まずはその基本情報を確認してみましょう。
社名 | オリンポス債権回収株式会社 Olympos Servicing inc. |
---|---|
設立 | 平成12年9月12日 |
代表 | 代表取締役会長 森岡 幸人 |
株主 | 株式会社オリンポスホールディング |
本社 | 〒062-0020 北海道札幌市豊平区月寒中央通7丁目6番20号 JA月寒中央ビル |
業種 | 特定金銭債権の管理および回収 |
営業所 | 【東京支店】 〒105-0013 東京都港区浜松町1丁目27番14号 サン・キツカワビル7階 |
WEBサイト | https://olympos-servicer.com/ |
オリンポス債権回収の社名(商号)は、「オリンポス債権回収株式会社」です。
オリンポス債権回収は本社は北海道札幌市にあり、平成12年に設立された長い歴史を持つ会社です。
オリンポス債権回収は、他の会社から依頼を受けてその会社の債権の取り立てを代行する会社で、国から特別に許可を受けた「債権回収会社」※です。
※サービサーとも呼ばれます。債権回収会社については後ほど詳しく説明します。
そのため、オリンポス債権回収と取引をした覚えがなかったとしても、例えばサラ金業者などから借金をして、その返済ができていない、といった場合には、サラ金業者から依頼を受けたオリンポス債権回収から連絡が入る可能性があります。
なお、取引したこともない、オリンポス債権回収が皆さんの個人情報を持っていることに不安を感じる方がいるかもしれません。
オリンポス債権回収は個人情報を適切に扱っている会社なのでしょうか。
実は、オリンポス債権回収は、プライバシーマーク認証制度に認められた会社の一つです。
一般的に、個人情報を扱っている会社は、個人情報保護法によって規制され、法律に従った体制を整備しなければいけません。
プライバシーマーク認証制度に認められた会社は、個人情報保護法を守っていることはもちろんのこと、それ以上に厳格な基準※をクリアしており、さらに、その体制を第三者機関(JIPDEC)に審査され合格した会社です。
※具体的な審査基準は以下の参考ページをご覧ください。
そのような会社には、「プライバシーマーク」が与えられます。
そのため、オリンポス債権回収は個人情報について比較的安心できる体制を持った会社であるということがいえるかと思います。
参考 オリンポス債権回収の会社概要
参考 オリンポス債権回収の個人情報体制について
参考 プライバシーマークの審査基準
債権回収会社(サービサー)とは
前述の通り、オリンポス債権回収は債権回収会社です。
この債権回収会社は、サービサーとも呼ばれる会社の種類で、国から特別の許可を受けて、他の会社が持っている債権の管理や回収をする専門の会社です。
債権の管理や回収といいますのは、要するに、債権の取り立てを行うことです。
特に、金融機関や事業会社などの他の会社が持っている債権について、債務者からの支払いが思うようになされず、延滞が発生しており、これらの会社が自ら取り立てを行うのが難しい場合に、会社から依頼を受け、その債権の取り立てを代行することが多いです。
したがって、オリンポス債権回収などの債権回収会社は、依頼元の会社に代わって、債務者に対して電話をかけて支払いを求めたり、SMSやハガキ、封書を送って支払を求めたりしています。
債権回収会社は、国から特別に認められる必要があり、そうでない会社が勝手に債権回収業務を営むことは法律違反になります(サービサー法第3条)。
このような債権回収業務は、債権という法律上の権利を行使するものですから、法律的な専門性が必要になります。
したがって、本来的には、債権の取り立てを代行する業務は、弁護士あるいは弁護士法人にのみ認められる業務です(弁護士法第72条、第73条)。
もっとも、債権回収を大規模に行う会社については、いわゆる不良債権問題などを解消するために社会的なニーズが高いため、「サービサー法」※という特別な法律に基づいて、一般企業であっても、国から特別の許可を受けた場合には限定的に債権管理・回収の業務を行えるようになりました。
そのような会社が、債権回収会社あるいはサービサーと呼ばれる会社です。
なお、債権回収会社として国から許可を受けるには一定の条件があり、例えば以下のような会社に限られています。
- 資本金5億円以上
- 取締役の1名以上が弁護士
- 反社会的勢力の排除
※正式には、「債権管理回収業に関する特別措置法」
オリンポス債権回収の特徴
他の大手のサービサーと異なり、オリンポス債権回収は特定の企業グループに所属しない、独立系のサービサーです。
そのような事情から、オリンポス債権回収は、色々な種類・規模の会社から債権回収の委託を受けています。
そんな中でも、オリンポス債権回収へ依頼する会社は、金融機関・貸金業者(いわゆるサラ金業者)が多いといえます。
会社名の例を挙げますと、アプラス社や武富士トラスト合同会社などです。
ほかにも、旧武富士の流れを汲む貸金業者からの依頼が多いです。
したがって、サラ金業者などに借金があり、その支払期限が過ぎてしまっている、という場合にはオリンポス債権回収からの連絡が入りやすいことを覚えておきましょう。
オリンポス債権回収から連絡が来る理由
消費者金融に滞納がある
前述の通り、オリンポス債権回収から連絡が来る理由としては、いわゆるサラ金と呼ばれる消費者金融への借金があり、その返済が支払期限までにできていない場合が最も多いです。
その中でも、既にサラ金業者からの支払要請があったにもかかわらず返済ができていないようなケースで、オリンポス債権回収から連絡が来ることが多いようです。
特にアプラス社や武富士トラスト合同会社などの旧武富士系列、或いは、アメリカのシティグループの流れを汲んでいる旧CFJ系列の金融機関から借金があり、かつそれを延滞している場合にはオリンポス債権回収からいつ連絡が入ってもおかしくありません。
中には、サラ金業者の債権が、OCC、MKイプシロンなど、見たこともない会社に譲渡され、そのような会社が債権者になっている場合もあります。
クレジットカードの支払の滞納がある
他にも、クレジットカードを、ショッピングで利用したり、またはキャッシングで利用したにもかかわらず、カード会社への支払ができておらず、支払期限を過ぎてしまっている場合には、オリンポス債権回収から連絡が入る可能性が高いです。
例えば、アプラス社が発行するクレジットカードを利用している場合などが考えられます。
クレジットカードについては、一般的なローンの返済とは異なり、あらかじめ設定している銀行の口座から毎月自動引落しで返済されるように設定されていることが多いです。
したがって、日頃はクレジットカードの返済を意識していない方も多いかもしれませんが、気づかないうちに銀行口座の残高が足りなくなってしまえば、その時からクレジットカードの支払いが止まってしまい、延滞に陥ってしまうことがあります。
クレジットカードを利用されている方は、定期的に銀行口座に十分なお金が入っていることを確認するようにしましょう。
特に最近はスマホで簡単に口座残高を確認することができますので、積極的に利用されることをお勧めいたします。
金融機関への借入れに滞納がある
サラ金やクレジットカードに限らず、銀行などの金融機関からローンの借り入れがあり、それを延滞してしまっている場合にも、オリンポス債権回収から連絡が入る可能性があります。
例えば、住宅ローンなど、様々なローンがありますので、ご自身が利用されているローンについて確認するようにしましょう。
その他の債務で滞納がある
オリンポス債権回収は金融機関への借り入れのケースを多く扱っていますが、それに限らず、幅広い債権についての取り立てを行う可能性があります。
例えば、電気料金や、携帯電話料金など、生活のために利用しているサービスの料金を滞納している場合にも、連絡が入る可能性があることを認識しておきましょう。
本当にオリンポス債権回収?チェックリスト
オリンポス債権回収を名乗る連絡があった場合に、特に注意すべき点について解説します。
その連絡は、オリンポス債権回収を名乗ったなりすましによる架空請求の可能性があります。
仮にオリンポス債権回収から連絡があったとしても、連絡をしてきたのが本当にオリンポス債権回収なのか、偽物なのかは慎重に判断するようにしましょう。
間違っても、深く検証しないまま、言われるがままにお金を振り込んでしまわないようにしてください。
では、どのようにその連絡が架空請求なのか、本物なのかを判断すればいいのでしょうか?
これについて、法務省がホームページ上で注意すべきポイントを公表していますし、オリンポス債権回収も自らのホームページで法務省のページへ誘導しています。
その中でも、特に重要なのは、滞納の事実に心当たりがあるか否か、です。
また、仮に滞納の事実に心当たりがあるとしても、オリンポス債権回収を名乗る連絡に、何か不審な点がないか、というのもポイントです。
もしこのような点で、何らかの違和感があれば、必ずオリンポス債権回収へ問合せを行って、架空請求かどうかを確認するようにしましょう。
なお、その確認をする際の連絡先は、連絡のあった文書などに記載された連絡先に問い合わせるのではなく、必ず、オリンポス債権回収のホームページに記載されている連絡先へ問い合わせるようにしてください。
なぜなら、仮にその文書が架空請求のための偽物であれば、連絡先も嘘が書かれている可能性が高いため、詐欺業者などにつながってしまう可能性があるためです。
参考 オリンポス債権回収のお問い合わせ先
オリンポス債権回収の問合せ先は以下のURLからのメール相談になります。
その他、苦情相談窓口として以下の電話番号への相談も可能です。
オリンポス債権回収株式会社
個人情報保護管理者 コンプライアンス部コンプライアンス室室長
TEL:011-856-9950 受付時間:平日 9:00〜18:00
参考 債権回収会社と類似の名前をかたった業者による架空の債権の請求に御注意ください
以下ではケースごとに注意すべきポイントをチェックリスト形式でまとめました。順番に見ていきましょう。
封書やハガキで連絡があった場合
- 封書やハガキが郵送されてきた場合、そこに書かれている債権の内容や、延滞の事実に心当たりがあるかを確認しましょう。
もしお心当たりがなければ架空請求を疑う必要が出てきます。 - 封書やハガキに記載されている日本語にも注目しましょう。
誤字や脱字が多かったり、日本語としておかしい、など違和感を覚える点があれば架空請求を疑う必要が出てきます。 - 封書やハガキには、オリンポス債権回収の連絡先が書かれていることが多いです。
その連絡先の電話番号が、なぜか090や080などから始まる携帯電話番号であるなど、不審な点がないかを確認してください。
或いは、複数の電話番号が記載されている場合も不自然といえます。 - 延滞債務の支払いを求めるハガキの場合、個人情報を保護するために目隠しシールが貼られていることがほとんどです。
オリンポス債権回収から届いたハガキに、目隠しシールが貼られておらず、延滞の事実などが丸見えになっている場合には架空請求を疑いましょう。 - オリンポス債権回収からの封書やハガキには、延滞している債務について返済を求めるように書かれていることが多いです。
そのため、支払先の銀行口座が書かれているのが通常です。
この銀行口座の名義が、例えば個人の指名になっている場合など、不自然な点があれば架空請求を疑う必要が出てきます。 - ハガキや封書の形式やデザインなど、どんな点でも、何か不審に思われる点があれば、見逃さないようにしましょう。
もし不審に思われる点があれば架空請求を疑う必要が出てきます。
ハガキや封書が届いた場合には、このチェックリストに従って確認されてみてください。
特に、心当たりがない文書が届いた場合は架空請求の可能性が高いので要注意です。
架空請求が疑われる場合には、オリンポス債権回収に確認の連絡をされると思います。
ただ、封書やハガキに書かれている連絡先に問い合わせるのではなく、必ず、オリンポス債権回収のホームページに記載の連絡先に問合せをするべきなのは前述の通りです。
電話で連絡があった場合
- オリンポス債権回収を名乗る電話先の担当者が、延滞している債務について説明をするはずです。
その説明内容に、お心当たりがあるか、冷静に考えるようにしてください。
お心当たりがなければ、架空請求の可能性が高くなります。 - 電話先の担当者の話す日本語に不自然な点があったり、流暢でなかったり、その他気になる点がないかを検証しましょう。
また、話し方は自然であっても、こちらの問いかけにストレートに反応してくれなかったり、質問の答えをはぐらかされるようなことがないかも確認しましょう。 - 電話口で振込先の銀行口座を伝えられる場合があります。
その際に伝えられる銀行口座の名義にも注意を払いましょう。
銀行口座の名義が個人の氏名になっている場合はかなり不自然といえます。
このような場合には架空請求を疑いましょう。 - ほかにも不自然に思われる点があれば見逃さず、架空請求を疑うようにしましょう。
疑わしいと思われれば、上でお示しの正式な問い合わせ口へ連絡するようにしてください。
電話で連絡を受ける場合には、手元に証拠が残る封書やハガキ、SMSの場合と違い、リアルタイムの会話の中で不自然な点を見極める必要があります。
できるだけ、こちらからも気になる点を質問したり、詳しい事実関係を質問するなどして、情報を引き出すようにするのがよいです。
電話のやり取りだけでは、架空請求かどうか、確信を持てないこともあると思われます。
そのような場合にも、念の為オリンポス債権回収のお問い合わせ窓口へ連絡して確認することをお勧めします。
ショートメッセージで連絡があった場合
そもそも、オリンポス債権回収はSMSでの連絡を行っていないという情報があります。
したがって、オリンポス債権回収を名乗るSMSが届いた時点で、架空請求の恐れが高いといえます。
もっとも、他の債権回収会社では、SMSでの連絡を行うところも多いですから、オリンポス債権回収がいつ正式にSMSでの連絡をするようになってもおかしくはありません。
そのため、SMSが届いた場合の注意点についてもチェックリストでお示しします。
- SMSでオリンポス債権回収から連絡が入った場合、SMSには詳しく書かれていないことも多いですが、延滞している債務へ返済を求めるための連絡であることがほとんどです。
そのため、自分に延滞している債務が何かあるか確認しましょう。
全くお心当たりがないということであれば架空請求を疑う必要があります。 - 例えば、SMSに書かれている文章に誤字や脱字があったり、不自然な日本語や漢字の使われ方があったりするときは、架空請求を疑う必要があります。
- SMSではオリンポス債権回収への電話連絡を求める内容であることが多いです。
その場合、オリンポス債権回収の電話番号が記載されます。
この電話番号が携帯電話の番号であったり、複数の電話番号が書かれているなど、不審な点があれば架空請求を疑う必要があります。 - ほかに不審な点が見られれば、やはり架空請求を疑う必要があります。
繰り返しになりますが、オリンポス債権回収からのSMS連絡は、架空請求の可能性が高いです。
SMSが届いたら、基本的にオリンポス債権回収の正式な問い合わせ口(SMSに記載の連絡先ではなく、ホームページに記載の連絡窓口)へ確認しましょう。
なお、SMSは一般的に文字数に制限があるため、あまり長文の連絡にはなりません。
そのため、その連絡内容から不審な点を見つけ出すのが難しいです。
もし債権回収会社を名乗るSMSが届いた場合には慎重に確認するようにしてください。
オリンポス債権回収から連絡があったときの対応
続いて、オリンポス債権回収から連絡が入った場合の、対応フローについて見ていきましょう。
オリンポス債権回収から請求を受けることについて、心当たりがあるか、或いは、全く身に覚えがないか、というのが第一の出発点になります。
延滞債務についての心当たりがあるかを落ち着いて確認するようにしましょう。
心当たりがある場合
心当たりがある場合には、さらに続いて、その債務の支払い状況や、残債務の金額などを確認するようにしましょう。
確認方法としては、オリンポス債権回収の担当者に確認することももちろん重要です。
ですが、言われることをそのまま信じることなく、手元の資料や預金通帳、カード明細などを確認して、オリンポス債権回収が説明する事実が本当に真実なのかどうか、チェックするようにしましょう。
そのうえで、オリンポス債権回収から説明されたことが正確であると確認出来たら、続いて延滞債務をどのように返済していくか考えることになります。
オリンポス債権回収の案内に従って振込などによって請求額をそのまま支払うのが自然な流れではありますが、返済の負担を少しでも減らすために、債務整理や、時効の援用、という手段も検討するのがよいでしょう。
債務整理を検討する
債務整理は、借金などの債務が増えて返済が苦しい場合に、債務の金額を減額したり、支払時期を調整するための手段です。
代表的な方法は、任意の交渉で行う任意整理という手法で、弁護士を通じて債権者側と交渉をするのが一般的です。
債権者も円滑に支払を受けられるメリットがありますので、弁護士から任意整理の交渉を打診されれば門前払いせずに話し合いに応じるケースが多いです。
どういった債務整理の方法が妥当かは、皆さんの事情によって千差万別です。
自分にとって最適な債務整理の方法については、できるだけ早期に弁護士と相談するのがよいでしょう。
弁護士とともに、返済計画の見直しや債務の減額交渉などを検討し、交渉していくのがよいでしょう。
時効の援用を検討する
法律で定められた条件を満たし、一定期間が経過した場合には、「消滅時効」という制度を活用できる可能性があります。
消滅時効とは、借入れや返済をせずに5年間の長期間が経過した債権について、債務者が「時効援用」を主張することによって、債務を消滅させられる制度です。
これをうまく活用することで、債務の支払いを免れることができるかもしれません。
ただし、時効を援用するための消滅時効の条件は法律的に複雑ですので、できるだけ弁護士に相談のうえで対応されることをお勧めします。
気づかない内に自分の発言のせいで時効の効果が失われてしまう可能性もあります。
具体的には、弁護士に確認することなく、「支払をもう少し待ってもらえないか」などと返済を猶予してもらうような交渉をはじめてしまうと、債務の存在を認めたことになり、消滅時効の効果を主張できなくなる場合があります。
このように、時効については専門的な判断や、慎重さが求められることを覚えておきましょう。
「時効の援用」について詳しくはこちらをご覧ください。
身に覚えがない場合
一方、オリンポス債権回収に説明された内容が真実に反しているなど、全く身に覚えがない場合はどうすればよいでしょうか。
この場合、前述の通りなりすましによる架空請求の可能性もあります。
また、なりすましではなかったとしても、債権者やオリンポス債権回収側でのミスの可能性もあります。
そこで、慎重に証拠を確認し、不当な請求であれば毅然とした対応をとるようにしましょう。
証拠を確認する
オリンポス債権回収側から説明された事実に身に覚えがないのであれば、オリンポス債権回収に対して証拠を見せてもらうよう、依頼しましょう。
できるだけ、メールや郵送など、手元に証拠が残る形でもらうのがよいでしょう。
証拠を見て記憶が戻れば良いですが、証拠を見てもやはり心当たりがない場合には、あなた以外の不正利用の可能性などもあります。
家族や、弁護士などの専門家に相談して慎重に真実を見極めるようにしましょう。
不当な請求へ対応する
もし、オリンポス債権回収が証拠を見せてくれない等の事情で、不当な請求がされていると感じる場合には、毅然とした対応で臨む必要があります。
もっとも、相手はプロですので、ご自身だけでは法律的な主張での反論が難しいことも出てくると思います。
できるだけ専門家である弁護士に相談し、必要に応じて相手との交渉を代行してもらうのが良いでしょう。
NGな対応の例
次に、NGな対応の例を紹介します。
無視する
オリンポス債権回収からの連絡を無視するのはNGです。
特に郵送物などは、送りつけられても無視できてしまいますが、無視して放置したままにしてしまうと、オリンポス債権回収から裁判などの法的な手続きを取られてしまったり、給料や財産の差し押さえを受ける可能性もあります。
オリンポス債権回収からの通知に対しては、上で説明しているようなアクションを取って慎重に対応するようにしましょう。
嘘をつく
オリンポス債権回収からの連絡に対して、嘘で返すこともNGです。
そんな債務のことは知らない、既に返済済みである、などとその場しのぎの嘘をつくことは何の解決にもなりませんので避けましょう。
オリンポス債権回収側には、必要な証拠がそろっていることが多いので、嘘をついてもばれてしまう可能性が高いです。
最悪の場合、嘘が悪質であると判断されて、延滞債務の支払いとは別に、損害賠償請求を受けてしまう可能性もあります。
相手を脅すなど、冷静さを欠いた対応をする
いうまでもありませんが、オリンポス債権回収の担当者を脅迫したり、暴力を振るうなど、冷静さを欠いた対応をすることもNGです。
例えば、オリンポス債権回収は、自宅の住所に担当者が来訪することもあるようです。
このとき、オリンポス債権回収の担当者に脅迫をしたり、暴力をふるってしまうことは犯罪行為になる可能性が高いので、厳禁です。
もちろん、電話越しであっても、脅迫的な発言をすることも同様にNGです。
オリンポス債権回収と対峙するときは、できるだけ冷静に、対応するのがよいです。
オリンポス債権回収についてのQ&A
最後に、オリンポス債権回収についてのQ&Aを紹介します。
連絡があったらブラックリストに載っていますか?
オリンポス債権回収から通知や連絡がある場合、すでに何らかの債務を延滞していることがほとんどです。
したがって、ブラックリストに載っている可能性は高いです。
具体的には、金融機関が接続する個人信用情報機関(CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターなど)と呼ばれる公的な団体が会社をまたいで管理しているシステムがあり、そこに延滞の情報が登録されることがあります。
ここに載っている情報は、加盟している金融機関によって、ローンやカードの審査のために閲覧されます。
そのため、ブラックリストに載っていると、クレジットカードやローンの審査に落ちたり、ということが起こります。
もっとも、ブラックリストに載っているからと言って必ず審査に落ちるというわけでもありません。
できるだけ、延滞している債務を早期返済することなどによって、登録されている情報を更新して、悪い影響を抑えられる場合があります。
できるだけ早期に返済するようにしましょう。
オリンポス債権回収がしつこいときどうすればいい?
オリンポス債権回収は国に認められているサービサーですが、しつこく連絡をしてくることも珍しくありません。
しつこいからといって連絡を無視してしまうのは上で説明した通りNGです。
もちろん、しつこい連絡を終わらせるためには、請求されている債務を返済してしまうのが一番です。
しかし、すぐに返済資金を用意できないこともあると思いますので、まずは債務整理の連絡をして、支払う姿勢をみせるのがよいでしょう。
特に、弁護士に相談したうえで、弁護士から代理人としてオリンポス債権回収へ連絡してもらえば、多くの場合、直接しつこい連絡が入ることはなくなります。
オリンポス債権回収から差し押さえされることはある?
オリンポス債権回収から財産や給料の差し押さえを受ける可能性もあります。
特に、オリンポス債権回収からの通知を無視してしまうと、差し押さえを受けるリスクが高まります。
給料の差し押さえではお勤め先の会社にも迷惑が掛かってしまう可能性がありますし、財産の差し押さえでは生活の平穏が脅かされることもあると思います。
できるだけ、差し押さえを受けてしまう前に、弁護士を通じて債務整理(特に任意の交渉で行う任意整理)で解決する方法を検討するのがお勧めです。
まとめ
このページでは、オリンポス債権回収から通知を受け取った場合の、対応方法や注意ポイントなどを解説してきました。
オリンポス債権回収は、歴史があり、国からも認められたサービサーという会社です。
しかし、だからこそ、なりすましによる架空請求が発生しやすいので注意しましょう。
もし債務の延滞について心当たりがあるとしても、すぐに返済ができない場合には、連絡を無視するのではなく、弁護士を通じて債務整理(特に、任意整理)を検討するなど、適切に対処しましょう。
デイライト法律事務所では、オリンポス債権回収等の債権回収会社(サービサー)からの通知・連絡に関するご相談にも対応しております。
お気軽にご相談ください。