解決事例

法定相続分を無視した提示がされてから、法定相続分による遺産分割ができたXさんの事例

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。
なお、あくまで参考例であり、事案によって解決内容は異なります。

事例人物
Xさん(70代)

相談者 Yさんの後妻のXさん
相続人 Yさんの前妻の子Aさん
被相続人 91歳で死亡(男性Yさん)
遺産 不動産2000万円程度

 

相談の経過

家Xさんは、Yさんが亡くなってからも、しばらく不動産で生活していました。

ところが、相続人間の話し合いで、不動産を出て行くことになりました。

そのため、相続人の間で、不動産について遺産分割の協議をしていましたが、Aさんからは、様々な理由で540万円の協議案の提示しかされませんでした。

相続人の間で、1年近く話し合いがされましたが、一向に進展がないため、困ったXさんは、今後のことについて、弁護士に相談しました。

 

 

弁護士の関わり

調査Xさんから相談を受けた弁護士は、まず、財産について、Aさんが提示した不動産の評価額が正しいのかを調査することにしました。

不動産について調査したところ、不動産の評価額は2000万円程度あり、Xさんの法定相続分を考えると、法定相続分の約半分程度の提示しかされていないことがわかりました。

そのため、Xさんと法定相続分をしっかり獲得することを目標に、遺産分割協議をすることになりました。

また、Xさんは、生前Yさんのために、多額の支援をしていたため、それも踏まえた主張をして、法定相続分の支払いを主張しました。

そうしたところ、相続人との間で不動産の評価について調整はあったものの、Aさんも、法定相続分での額を認めました。

受任より約半年程度で、当初より360万円も多い額で解決することができました。

 

 

補足

遺産分割にあたっては、相手方が法定相続分を無視した内容の提示をしてきたり、不動産の評価額に争いがあるような場合が多くあります。

そのような場合には、弁護士が、財産の調査を行い、不動産の時価の査定を取ることによって、遺産の額を確定する作業を行います。

また、相手方の言い分に法的根拠があるのか、こちらの言い分が法的根拠に基づいているものか、を証拠等に照らして考えていくことになります。

この作業を自分で行うことになると、法的判断も伴うことになり、複雑で困難なものです。

当事務所では、相続を多く取り扱っているため、そのような手続きに慣れています。

また、不動産の評価についても、不動産業者との連携業者も数多くあるため、査定を迅速に行うことができます。

また、弁護士がしっかりと請求をして行くことで、正当な権利を確保することができます。

本件では、Xさんは、法定相続分の額で、取得分としては360万円増えました。

その協議の中では、相手方の言い分の正当性と、こちらの言い分の正当性を吟味し、相手方も納得の上で、法定相続分の分割がなされています。

このように弁護士が入ることで、法的に自分の取得額を明らかにでき、また、弁護士が相手方にしっかり説明をしていくことで、遺産分割の早期解決が見込めることも少なくありません。

 

 

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