アスペルガー症候群の疑いのある夫と好条件で離婚を成立させた事例
解決方法:協議
子どもあり
離婚を切り出した
依頼前 | 依頼後 | 利益 | |
---|---|---|---|
養育費 | 0円 | 月額10万円 | 月額10万円 |
財産分与 | 0円 | 500万円 | 500万円 |
解決金 | 0円 | 50万円 | 50万円 |
年金分割 | × | 50% | 50% |
ご相談に来られたIさんは、夫とコミュニケーションがとりづらいことに悩みを抱えていました。
結婚してしばらく経った頃、Iさんは夫と同居生活を送ることに限界を感じ、別居生活を始めました。
別居中、Iさんは、夫と連絡をほとんどとることはなく、お子さんの面倒も一人で見ている状況でした。
夫の財産はIさんが管理しており、貯蓄がほとんど無いことは分かっていました。
しかし、Iさんが把握している財産以外にめぼしい財産があれば、Iさんは財産分与を受けたいと考えていました。
別居して10年近く経ったことから、Iさんも離婚について決意しましたが、夫とは連絡もとっておらず、そもそも話合いができる状況ではなかったため、弁護士に依頼しました。
弁護士は、Iさんの夫に離婚協議を申し入れ、交渉を開始しました。
夫は、話合いには応じましたが、コミュニケーションがとりづらいこともあり、なかなか話が進みませんでした。
しかし、弁護士は夫の特性に配慮したうえで、粘り強く夫の話を聞き、離婚協議を着実に進めていきました。
途中、夫は考え方が変わったり、時に感情的になるなどしたため、連絡が取れなくなることがありました。
弁護士は、適宜Iさんと相談して、夫への連絡や対応を続け、交渉を続けました。
そのため、交渉期間は少し長くなりましたが、養育費、財産分与、年金分割等の、Iさんにとって有利な点について、1つ1つ話を進めていきました。
その結果、Iさんは、養育費や財産分与などの経済的な面で納得のいく条件で、夫との離婚を成立させることができました。
離婚協議を開始後、弁護士は夫に対し、夫名義の財産資料の開示を求めました。
そのなかでも特に、夫の退職金に着目しました。
交渉の結果、夫は退職金の現時点での支払い見込額の資料を開示しました。
資料から、夫がまとまった退職金の支払いを受ける予定であることが分かったため、弁護士はその退職金について、財産分与を求めました。
弁護士が、その根拠について丁寧に説明した結果、夫も財産分与として相当額をIさんに支払うことに合意しました。
ここ数年、ご相談の中で、配偶者がアスペルガー症候群ではないかと疑っていたり、あるいはその診断を受けたなどの話を聞くことが増えてきました。
例えば、以下のような例などから、アスペルガー症候群を疑っているという状況です。
- 話をしても、噛み合わない
- 言っていることが、コロコロと変わって場当たり的
- 自分の言っていることが通らないと、すぐにキレる
アスペルガー症候群の特徴について、詳しくはこちらをご覧ください。
アスペルガー症候群は、あくまでもその方が有している1つの特徴であり、個性と捉えるべきものでそれ自体は決して悪くはないのですが、時に夫婦関係をうまくいかなくするきっかけになることもあります。
また、コミュニケーションがうまくいかないために、実際に離婚の協議を進めようと思っても、なかなか進まないことがあります。
アスペルガー症候群について、詳しくはこちらをご覧ください。
Iさんは、夫とのコミュニケーションのとりづらさから、夫がアスペルガー症候群なのではないかと疑問をもっておられました。
そこで、アスペルガー症候群と離婚の関係について調べるうちに弊所にたどり着き、ご依頼されました。
Iさんは、夫となかなか話が通じず、離婚協議が難航するのではないかと予想していました。
弁護士は、Iさんの夫に対し、財産分与の根拠とその額を、書面と口頭の両方の方法で、繰り返し説明し、夫の理解を深めました。
しかし、弁護士は、アスペルガー症候群に関する知識を踏まえたうえで、夫との交渉にあたった結果、夫との交渉も順調に前進しました。
退職金の分与方法については、様々な考え方ができるところでもあり、夫との離婚協議が難航する可能性もありました。
しかし、弁護士が夫に対しても誠意ある対応をした結果、夫の理解をえたうえで、裁判手続に移行することなく合意を成立させ離婚することができました。
このように、財産分与などの複雑な法律問題に関しては、相手方に対して、粘り強く説明をすることが、相手方の理解を深め、早期解決につながります。
相手方の性格にお悩みの方、話ができないとお悩みの方は、ぜひ一度、弊所にご相談ください。
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