保護命令申立書等、DV関連書式の書き方見本一覧【弁護士解説】
保護命令申立書とは、DVの被害者の方が裁判所に対し、保護命令を出してもらうために提出する書面のことです。
保護命令には、①(自宅等からの)退去命令、②(被害者への)接近禁止命令、③電話等禁止命令、④(子への)接近禁止命令、⑤(親族や勤務先)への接近禁止命令があります。
保護命令には、法律上の要件があるため、その要件を充足していることを記載する必要があります。
また、親族に接近禁止命令を出す場合には、その親族本人の同意書が必要となります。
ここでは、これらのDV関連の資料のサンプルを紹介しています。
すべて無料でダウンロードが可能ですので、ご参考にされてください。
もっとも、相談者の方がおかれた状況は多種多様であり、どのような方法を選択すべきかは一概に言えません。
特に、DV事案の場合は、婚姻費用の請求など、他に検討すべき事項はたくさんあります。
そのため、サンプルはあくまで参考程度にとどめ、離婚専門の弁護士への相談を強くお勧めします。
また、書式の使用は、離婚問題に苦しむ当事者個人の方及び弁護士のみとさせていただきます。
他士業その他の事業者の方に対しては、弁護士法違反(非弁活動)のおそれがあるため、無断使用を一切認めておりません。
保護命令申立書
この書式は、DV被害者の方が保護命令を求めて裁判所へ申し立てる場合の様式です。
※山口地裁の様式をベースにWordで作成しております。
保護命令には、要件があり、それを充足するか否かの判断は、専門的な知識が必要となります。
まずは、DVにくわしい専門家にご相談されてください。
また、DVについて、くわしくはこちらもご覧ください。
親族の同意書
この書式は、保護命令のおいて、DV被害者の方が自分の親族等への接近禁止等を求める場合に必要となる、親族の同意書です。
保護命令においては、被害者だけではなく、被害者の親族等への接近も禁止することが可能です。その場合、親族本人の同意書が必要となります。
DVについて、くわしくはこちらもごらんください。
住所秘匿の上申書
DV被害者の方は、別居後の現住所を知られたくないと思われる方が多くいらっしゃいます。
この書式は、現住所が記載された資料を家裁へ提出する際、住所の秘匿を求めるときに使用します。
DVについて、くわしくはこちらもごらんください。
配偶者からの暴力相談等対応票(警察書式)
警察署が配偶者からの暴力について相談を受けた際に、相談内容を記録するものとして使用している書式のようです。
保護命令を受ける際には、警察署や配偶者暴力相談支援センターへの事前の相談が必要となりますので、本書面の存在は、事前の相談があることを裏付ける資料となります。
※子への接近禁止命令もつけてほしい場合には、子に関しての相談もしている必要があるようです。
また、DVについて、くわしくはこちらもごらんください。
保護命令の答弁書
被害者が主張しているようなDVが存在しない場合、また、内容が大きく異なる場合、保護命令の却下を求めて争うことが可能です。
この書式は、保護命令の申立に対する相手方の答弁書のサンプルです。
保護命令の審理は迅速に進むため、短期間で十分な反論を準備するのは大変ですが、できるだけ答弁書などの書面を提出して争うことがポイントとなります。
保護命令については、こちらのページで詳しく解説しています。
保護命令への即時抗告申立書
保護命令が認められた場合、不服を申し立てることが可能です。この不服申立てのことを、「即時抗告」といいます。
この書式は、保護命令が認められた場合に使用する即時抗告申立書のサンプルです。
即時抗告では、申立人が主張する暴力の不存在を主張する必要があります。
保護命令については、こちらのページで詳しく解説しています。
離婚書式・資料集
なぜ離婚問題は弁護士に相談すべき?弁護士選びが重要な理由とは?