急速化するグローバル化のなかで、先進国・新興国の区別なく国境を越えた取引が急増しています。
いまや一企業が他国の影響を受けずに自国内だけで収益を確保し、持続的に成長し続けることは不可能に近い状況です。
そのような中、中国等の海外企業の日本への進出が注目を浴びています。日本は少子高齢化に突入しており、以前のような高い経済成長は困難な状況です。
しかし、日本の「ものづくり」や「技術力」は世界一と言われています。また、現在、脚光を浴びていない「眠ったままの技術」がたくさんあると言われています。
このような高い技術を求めて海外企業が日本へ進出することは、日本の技術力を世界中に広めることに直結し、日本にとって望ましいことです。また、海外企業にとっては、日本の技術を使って莫大な利益を生む結果につながります。そのため、今後、海外企業の日本への進出は、加速化すると思われます。
しかし、グローバルに活躍する企業は、その現地における法律を知っておかなければ経営の安定化望めません。
また、現地の法律を熟知し、駆使することで、企業を成長・発展させることが可能となります。中国等の海外企業が日本で活動する場合には、日本の労働法令を押さえておくことが重要となります。
企業が発展する源泉は「人」です。すなわち、企業は、労働者がその能力を最大限に発揮できるようにマネジメントを行なうことで、自らの利益を最大化させることができます。
そのためには、まず、日本において、企業と労働者との間を規律する基本的なルールを押さえる必要がります。また、マネジメントのためには、日本人労働者の価値観等を把握しておくことがポイントとなります。
そこで、ここでは、日本において、特にトラブルとなりやすい問題に関して、労働法令の基本や、当該問題についての日本人特有の価値観等について、解説します。日本では、労働問題で裁判等になりやすいのは、解雇をめぐる紛争、残業代等の賃金請求です。また、近年、安全配慮義務(特にメンタルヘルス問題)が深刻化しているので、この3つのテーマについて、解説しています。
労働問題について、よりくわしくは労働特化サイトをごらんください。
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